お勧めの論文をご紹介します。【日本における薬膳】 |
皆様、こんにちは。
鎌倉薬膳アカデミーの山内です。
今日は、「藍(ラン) 石先生」の論文をご紹介いたします。
藍先生は、現在岐阜県にお住まいで、
学校法人石井学園で教鞭を執っていらっしゃいます。
薬膳については造詣が深く、
中医学・薬膳に関するテキストも
制作されたこともおありとのこと。
中国のハルピンご出身で、勿論正真正銘の中医師です。
日本にいらして二十数年、
今では日本の方が住みやすいとおっしゃっていました。
とても穏やかで明るく知性豊かな先生です。
アカデミーの生徒さんにも是非紹介したいと考えています。
ご紹介する論文は、
「日本における医食同源の役わり
古くて新しい食科学である薬膳学について」の中の
『日本における薬膳について』の部分です。
数回に分けてご紹介いたします。
【日本における薬膳】
薬膳料理とは健康増進のために漢方薬配合生薬を加えた
中国料理を想像しがちであるが、
食材の組み会わせに陰陽五行説を取り入れれば、
日本料理の形でもあっても薬膳を作ることは可能である。
日本人は米を中心に農産物や海産物に恵まれた
四季の変化に富んだ風土の中で、
醤油、味噌などの発酵調味料を使い
独特の料理を生み出してきた。
また、仏教の渡来により肉食が禁じられたために
野菜を中心とした精進料理が発達した。
室町時代には一応の食事形式が形成され、
江戸時代には本膳料理、懐石料理、
会席料理が出来上がり、
さらに、中国等との交流により
異文化様式を吸収、同化した卓袱料理や
普茶料理も生まれた。
伝統日本料理は中国の食文化や
仏教に色濃く影響を受けたと考えられ、
その中には未病を治す食養生の思想も伝わっていた。
日本料理は目で楽しむ料理といわれ、
色、形、器の芸術性を重んじるが、
さらに食養生が重視されている。
魚や肉を使わない野菜と乾物を
主体として作られる精進料理は、
昆布と椎茸、時には大豆などから旨味をとるが、
いずれにも淡味なのが特徴である。
しかし、味で不足するところは植物油で補い、
胡麻、豆類などで栄養を補うなどの工夫が施されている。
この続きはまた次回、
さらに日本の食文化の歴史は続きます。
どうぞお楽しみに。
☆1月17日(火) 体質改善薬膳クラス「食べ疲れの薬膳」
http://kamakurayakuzen-academy.jp/wanoyakuzen/cn28/pg390.html
☆2月19日(日) 寒仕込み!手作り味噌講習会
http://kamakurayakuzen-academy.jp/wanoyakuzen/cn28/pg356.html
ブログランキングに参加しています。
皆様からのポチが励みで頑張っています。
ポチすると、このブログの順位が分かります。
↓
にほんブログ村
にほんブログ村
【鎌倉薬膳アカデミー】
ホームページ
http://kamakurayakuzen-academy.jp/
フェイスブック
https://www.facebook.com/kamakurayakuzen
インスタグラム
http://instagram.com/kmyakuzen